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クルマのブレーキに水を使わない訳 ブレーキフルード(ブレーキオイル)

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クルマのブレーキに水を使わない訳 ブレーキフルード(ブレーキオイル)

車のブレーキにブレーキフルードが使われていることについて疑問を持ったことはありませんか?
軽自動車でも普通車でもブレーキには油圧を使ったシステムが使われています。
車検のたびに交換もされているけど、交換しないといけないの?というご質問もいただきます。
そんなブレーキフルードについての疑問にお答えします。

名古屋市緑区、大府市、東海市、豊明市、東浦町、刈谷市、知立市、知多市で車のお困りごとがあれば、ダイハツ大府•共和モータースへご連絡ください。

ブレーキフルードとは

ブレーキフルードの役割はブレーキペダルを踏んだ力をブレーキ全体に伝達することです。

原料はポリグリコールなどに粘土調整用溶剤(グリコール・エーテル類)や添加剤(酸化防止および金属腐食防止のため)などが加えられた非鉱物油系のものです。

ブレーキフルードを使う訳

多くの車は油圧の力を使ってブレーキをかけるのですが、圧力をかけるだけならブレーキフルードではなく水でも問題ないと思われます。

ただ、水は鉄を錆びさせシール(油や水が漏れないようにするゴムパーツ)を劣化させます。

水はブレーキフルードよりサラサラ(粘度が低い)なため漏れるリスクが高まります。

水は低温になれば凍り、高温になれば膨張(気化)します。これでは寒冷地やブレーキが高温になった時に機能しなくなります。

こうした欠点があることから車のブレーキに水ではなくブレーキフルードが使われます。

油圧が効かないとどうなる?

ブレーキは油圧の仕組みを使って、車を減速・停車させます。

油圧が効かない状態になるとブレーキペダルを何の抵抗もなく奥まで踏み込めてしまいます。

ペダルを奥まで踏み込んでしまうと、もうそれ以上ブレーキに圧力をかけることができません。

以前に油圧が全く効かない車両が当社へ運ばれてきましたが、ブレーキがかからないため車を停車させるためにサイドブレーキを使う必要がありました。

サイドブレーキは力も弱いですし、走行中に何度も使っていれば壊れてしまうかもしれません。

ブレーキの点検は欠かさず行なってもらいたいです。

交換時期

ほとんどの場合、ブレーキフルードの交換目安としては車検のタイミングでの交換で問題ありません。(年間走行距離が多い方はもう少し頻繁に変えた方がいいかもしれません。整備士にご相談ください。)

当社でも車検の際にブレーキフルードを交換します。

ブレーキフルードは上記のように凍らず、高温でも力を発揮してくれますが劣化していきます。

「私はあまり車に乗っていないのに劣化するの?」と言われる方もいらっしゃいますが、ブレーキフルードは空気中の水分を取り込むことによって劣化します。

全く乗っていない車でも、ブレーキフルードが空気中の水分(湿気)を吸って劣化してしまうリスク(ベーパ・ロック発生:ブレーキフルードの過熱により気泡が発生し、ブレーキの効きが悪くなる現象)があります。

車検代を安くするために、ユーチューブなどを参考に「自分でもブレーキフルードの交換くらいできそう!」と言ってご自身でフルード交換しようと思っている方もいるかもしれませんが、当社であればブレーキオイル交換キット等を揃えるより安く交換できます。

(交換キット代以外にも、余ったブレーキフルードは2年後にはおそらく劣化しており無駄になってしまいます)

乗用車なら車検時交換で税抜き1,000円程度です。

自分で施工した結果「ブレーキが効かなくなりました」は避けたいです。

車検時にブレーキフルードの交換をしていただき、安心して乗れる状態をキープしてください。

車検・点検・整備のことならダイハツ大府共和モータースへご相談ください。

車検など車のことなら私たちにご相談ください。

整備技術スタッフが車検や定期点検、急なトラブルの対応などトータルでサポートさせていただきます。

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