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点検・車検でサイドブレーキ(パーキングブレーキ)がかたくなる(重くなる)のはなぜ | ブレーキ調整

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点検・車検でサイドブレーキ(パーキングブレーキ)がかたくなる(重くなる)のはなぜ | ブレーキ調整

一年点検や車検後にパーキングブレーキ(サイドブレーキ)がかたくなる(重くなる)のはなぜですか?という質問をいただきました。答えは「ブレーキ調整をしているから」です。

名古屋市緑区、大府市、東海市、豊明市、東浦町、刈谷市、知立市、知多市で車のお困りごとがあれば、ダイハツ大府•共和モータースへご連絡ください。

ドラムブレーキとブレーキ調整

初めにドラムブレーキとブレーキ調整について簡単に説明します。

ドラムブレーキについて

下の写真はダイハツ車の後輪のドラムを取り外したものです。

ブレーキペダルを踏むとホイールシリンダーが①の方向に押し出されます。

シリンダーが①の方向に押し出されると、ブレーキシューが②の方向へ押し出されます。

押し広げられたシュー(ライニング)がドラムと摩擦を発生させて車が止まります。

下のブレーキドラムが上の写真にはまっています。

ブレーキを離すとスプリングの力で、押し出されたシリンダーとシューが戻されます。

ブレーキ調整について

シューのライニングが減ってくるとドラムとシュー(ライニング)との隙間が広がります。

隙間が広がるとブレーキが効き始めるまでタイムラグが発生する(ブレーキの効きが遅くなる)ことになります。

このタイムラグを少なくする(空走距離を減らす)ためにドラムとシューの間を詰める作業がブレーキ調整です。

またブレーキ調整を行うことでドラムとシューの間に異物が挟まることを防止することもできます。

異物が挟まると「制動力の低下」「異音」「偏摩耗」などの原因になります。

パーキングブレーキ(サイドブレーキ)

パーキングブレーキは車を停止させた際に、車が動き出さないようにするため使用します。

ダイハツの軽自動車の場合、仕組みとしては「手元のレバーを引く」もしくは「足元のペダルを踏み込む」ことで後輪につながるワイヤーを引っ張ります(下の写真①)。

 

ワイヤーに連動してブレーキシューレバーが引かれ、シューストラットが押されます。(上の写真②)。

シューがドラムに押しつけられ、パーキングブレーキがかかります。(上の写真③)。

電動パーキングの場合はワイヤーを引く動作をモーターが行います。

ブレーキ調整でパーキングブレーキがかたくなる(重くなる)理由

ブレーキ調整はシューとドラムの隙間を縮めることです。

「隙間を縮める」とは、少しシューを押し広げた状態にすることです。

シューが調整前より広げられたためパーキングブレーキを引いた(踏み込んだ)際に、早い段階でドラムとライニングが接触します。

つまりブレーキ調整後、パーキングブレーキをあまり引けなく(踏み込めなく)なります。

シューとドラムの隙間が広いとパーキングブレーキをたくさん引け(踏み込め)ます。

結果としてパーキングブレーキが「かたい」「重い」と感じます。

「重すぎてパーキングブレーキが作動できない」はいけませんが、車検点検後に多少パーキングブレーキがかたくなる(重くなる)のは正常にブレーキ調整が行われた証拠でもあります。

パーキングブレーキの「かたさ」「重さ」は好みもあります。

かたくなるのが嫌な場合は事前に好みを伝えておけば、好みに合わせて調整可能です。

多少パーキングブレーキがかたくても異常ではありませんのでご安心ください。

車検・点検・整備のことなら共和モータースへご相談ください。

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